避雷針の設置基準

避雷針.comでは、建築基準法に基づく避雷針設備の設置基準、接地抵抗、保護角の解説をしております。避雷設備の設置の規定は、従来の円錐状の保護角を用いる測定方法から回転球体法による保護角の算出に移行されております。

メッシュ法・回転球体法について

 避雷針の設置基準に関しては、ここまでに解説してきた保護角法による算出方法の他に
●メッシュ法
●回転球体法
と呼ばれる算出方法もあるのじゃ。

 近年では、保護角法による算出に加えて、これらメッシュ法・回転球体法による算出を加えた
●複数の算出方法
で総合的に避雷針の設置基準、設置箇所を算出する傾向にある点も覚えておく事じゃ。

避雷針の設置に関する新JIS規格一覧表

 新JISに基づく避雷針の保護角の算出に関しては新JIS法による避雷針の設置基準の項でも解説してきた通り、「対象建築物の個々の特徴を考慮する」・「建築物の高さなどによって異なる保護角を用いる」という新しい規定を盛り込んだ規格で算出することが必要となっておる。

 ここでは、新JIS規格による避雷針の保護角の基準について一覧表をまとめておくのでチェックしておくことが大切じゃ。

避雷針の設置に関する新JIS規格一覧表
保護レベル・保護効率対象距離保護角基準
保護レベル4/保護効率0.8020M以内55度
20M以上30M未満45度
30M以上45M未満35度
45M以上60M未満25度
60M以上なし
保護レベル3/保護効率0.9020M以内45度
20M以上30M未満35度
30M以上45M未満25度
45M以上60M未満なし
60M以上なし
保護レベル2/保護効率0.9520M以内35度
20M以上30M未満25度
30M以上45M未満なし
45M以上60M未満なし
60M以上なし
保護レベル1/保護効率0.9820M以内25度
20M以上30M未満なし
30M以上45M未満なし
45M以上60M未満なし
60M以上なし